ネット利用の
現状とトラブル
はじめに
インターネットやスマートフォンは学習や生活に役立つとても便利なものです。しかし、便利な反面、有害な情報に触れてしまったり、事件や犯罪に巻き込まれるきっかけになったり、誹謗中傷やいじめの温床になるなど、ネットトラブルが急増しています。子どもたちが被害を受けるだけでなく、加害者になってしまうケースも生じています。
子どもたちを被害者・加害者にしないためにも、インターネット、スマートフォンを始めとするデジタル機器やSNSなどのコミュニケーションツールを正しく上手に活用するための知識や知恵、健全な心を育むことが、とても大切です。
本サイトを教育や子育ての現場でご活用いただき、未来を担う子どもたちに、安全、安心してネット社会を生き抜く力が身に付くことを期待しております。
自分専用の携帯電話・スマートフォンを所有している愛媛県内児童生徒の割合
自分専用の携帯電話・スマートフォンを所有している児童生徒の割合は、学年が上がるにつれて高くなり、小学校4~6年では約57%の児童、中学校では約85%の生徒が所有しています。
特に小学校6年生および中学生の所持率が増加しており、携帯電話・スマートフォンが児童生徒にとって身近な情報通信機器となっています。
フィルタリングサービスの利用状況
自分専用の携帯電話・スマートフォンを所有している児童生徒の中で、フィルタリングサービスを利用している割合は、学年が上がるにつれ高くなっていますが、小学校4~6年では60%以上の児童が、中学校では約半数の生徒が「分からない」と回答しています。
フィルタリング設定をしていないと被害に合う可能性も高くなります。ネット社会の“見えない危険”から身を守るためにも年齢や家庭のルールに応じて設定をしておきましょう。
携帯電話・スマートフォンの使い方についてルールを決めている家庭の割合
ルールを決めている家庭の割合は、小中学校で約70%となっており、前年度から大きな変化はありません。
ルールの内容としては、「使用する時間帯」「使用する場所」「使用料金」「メール等の内容」「学校のルールを守る」などがありました。各ご家庭でもお子様の安全や健康を守るために、ルール作り等について、話し合う機会を設けてみましょう。
愛媛県内のSNSに起因する事犯の被害状況
①被害児童数の推移
②学識別の被害児童数(令和5年)
県内の被害児童数は減少傾向にありますが、令和5年は前年と同数です。
しかし、この人数は何らかのきっかけで表面化し事件となった被害児童の数であり、実際にはもっと多くの被害児童が潜在しているものと考えられます。